今回はサンルーフについての記事です。
アルファードではツインムーンルーフとも呼ばれ、その必要性や不具合事例などを中心に解説したいと思います。
また、今回の記事はアルファード以外の車種にも言える部分があります。
メーカー問わずアルファード以外の車種にお乗りの方も是非参考にしていただければと思います。
ツインムーンルーフはメーカーオプション、後付けは不可

画像:トヨタ
- ツインムーンルーフはメーカーオプションで税抜き110,000円(後付けは不可)
- 予算に余裕があるのならLEDルーフカラーイルミネーションも検討してみる
まず、このツインムーンルーフですが、アルファード・アルファードハイブリッドに設定されたメーカーオプションパーツとなります。
当然ながら、ツインムーンルーフ付車専用ボディを使用しますので購入後に後付けでできるパーツではありません。
設定されているのはアルファードハイブリッド全車(サイドリフトアップチルトシート装着者は設定が異なります)・アルファード全車(2WD)の他、アルファードの4WD車に関してはグレード限定で選択可能です。
4WDの場合はExecutive Lounge・Executive Lounge S・GFが選択可能です。
これは、全てメーカーオプションですので始めから標準装備となっているわけではありません。
このツインムーンルーフは開放時に明るく開放的なドライブできるようにと、設計されています。
フロント側がチルト機構を有しており、リア側には電動スライド機構と挟みこみ防止機能を備えています。
このツインルームの操作は運転席・助手席の頭上にスイッチが設けられています。
トヨタ車ミニバンの定番ではありますが、パワースライドドア関係のスイッチも同時に配置しており、使い勝手を考えてスイッチの配置がされています。
ツインムーンルーフと合わせて追加したいオプション

画像:トヨタ
ツインムーンルーフ本体とは異なりますが、メーカーオプションでツインムーンルーフを追加するのであれば、合わせて注文したいのがLEDルーフカラーイルミネーションです。
このパーツを追加することによって夜のドライブで幻想的な空間を演出することができます。
ツインムーンルーフと合わせることによって夜景デートなどにオススメの1品です。
後席を包むように天井に光のラインを走らせ、カラーLEDは16色と多色化しています。
そうすることによって豊富なバリエーションが生まれて高級感と先進感があり、幻想的な空間が生まれます。
また、メーター内にあるマルチインフォメーションディスプレイもしくは後席にある色替え・調光スイッチによってお好みの色と明るさにカスタマイズ可能となっています。
>>アルファードのオプションおすすめ|場合によっては不要なもの
サンルーフのメリット
- 開放的なドライブが楽しめる
- 売却時に付加価値として高い評価を受ける傾向にある
先程はアルファード・アルファードハイブリッドに設定されているツインムーンルーフについて紹介させていただきました。
ここからは車種に関係なくサンルーフのメリットについて紹介したいと思います。
ミニバンというものがそもそもそうなんですが、日産セレナが「物より思い出」というキャッチフレーズで販売台数を伸ばしたことからミニバンには思い出を作るツールという考え方が根底にあります。
サンルーフもその延長で、家族や恋人とのドライブをより思い出となるツールとして考えられています。
元々のサンルーフはこのアルファードよりもコンパクトな物が主流でしたが、ここ数年は流行もあってルーフの半分以上がガラスルーフとなっている車種も増えています。
サンルーフは昼よりも夜のドライブで開放して走りたいという需要が多く、特にお子様のおられるご家庭で人気の装備です。
地方の山道でのドライブは都市部よりも星空が綺麗に見えますので、アルファードのようなツインムーンルーフは特に好まれます。
一方で、ツインムーンルーフはオプション費として安くないものの売却する際は、同等またはそれ以上の価値が付く場合があります。
中古車市場でも人気の高いオプションであるため、予算に余裕があるのなら検討しておきたいオプションです。
サンルーフのデメリット
- 真夏日は日差しの影響であまり機能として使えない
- 保証期間が過ぎて故障した際、高額な修理代がかかる場合もある
当然ではありますがメリットもあればデメリットもあります。
サンルーフは夜のドライブの時で星空を見ることができる反面、ガラスが故にデメリットがあります。
特に夏場ですが、昼間にサンルーフを開けて(ガラスは閉めた状態)走行すると日差しが直接車内を照りつけ、さらにガラスということもあり反射して暑さが倍増します。
夏場以外であれば、あっても日差しだけで済みますが夏場は耐えられないでしょう。
特に真夏日は日差しも強く、昼間はサンルーフとしての機能はほぼ使えません。
しかも、アルファードのツインムーンルーフであれば重量もあります。
ただでさえ重たいボディのアルファードの天井に重りを乗せて走っているようなものなので、大きく変わるものではありませんが燃費も悪くなります。(公式データとしてはありませんが。)
また、サンルーフはさまざまな要因で故障することも考えられます。
手動のサンルーフであれば故障要因も少ないですが、アルファードのツインムーンルーフは電動です。
メーカーオプションの保障期間を過ぎてしまうと修理は実費ですので、購入後に長くお乗りになるのであれば知っておくべきです。
手動では心配の必要がなかった故障事例としてスイッチ・チルト機構・電動機構です。
スイッチだけであれば修理代も安価で済みますが、問題は開閉機構を司るモーターが故障した場合です。
ほとんどの場合が丸ごと交換になってしまいますので、ツインムーンルーフ本体が故障すると高額な修理代がかかってしまいます。(工賃だけでも5万円前後)
最後に、サンルーフ付車で最も厄介な雨漏りです。
雨漏りを修理しようとするとサンルーフを一度取り外す必要がある場合がほとんどですので、どうしても工賃が高くなります。(サンルーフ交換も同様)
しかし、症状が酷くなってしまうと錆が進行してボディが腐食する恐れもあります。
サンルーフのメーカー保障が切れてしまってからは特に注意が必要です。
定期的にサンルーフ周りの異常や雨漏りがないかチェックしておきましょう。
まとめ
- サンルーフ付きの車両は明るく開放的なドライブが楽しめ、売却時に高い評価を受ける傾向にある
- 保証期間が過ぎて故障した場合、高額な修理代がかかることもある
- 予算に余裕があるのなら付けておきたいメーカーオプション
昼夜を問わずドライブにおすすめのサンルーフですが、メリットもあればデメリットもあります。
ただ、新車から数年で雨漏りするというのは極めて稀で、使用環境に起因することが考えられます。
使用上は基本的には大丈夫というのが実質ですが、長く乗った時の故障事例としての知識としては知っておいて損はないと思います。
購入時の参考にしていただければと思います。