
画像:トヨタ
トヨタ自動車の高級ミニバンとして大人気のアルファード。
そのアルファードですが、ご存知のようにガソリンモデルとハイブリッドモデルがあります。
今回のメインテーマはアルファードハイブリッドなんですが、ガソリン車と比較にしながら気になる燃費について解説していきます。
実燃費情報
10系アルファードハイブリッド
- 10・15モード‥17.2km/L
- 口コミ情報‥平均10.36km/L
初代アルファードのハイブリッドモデルとして発売されたのがアルファードハイブリッドです。
この頃からプリウス以外でハイブリッドモデルはエスティマハイブリッドとアルファードハイブリッドがミニバンとして投入されましたが、課題や問題点もこれからというモデルでした。
現行モデルと比較すると、初代モデルが故に不具合もありました。
気になる実燃費ですが、まず公式にはトヨタ自動車発表の燃費情報は10・15モード燃費の計測で17.2km/Lと発表されています。
市場での実燃費情報ですが、「e燃費」の口コミ情報を参考にすると10.36km/Lが平均燃費です。
乗り方にもよりますが、信号等でストップ&ゴーがあまりない方であれば13.0km/L前後まで伸びる方もおられるようです。
20系アルファードハイブリッド
- JC08モード‥16.2km/L
- 口コミ情報‥平均11.22km/L
2代目アルファードのハイブリッドモデルとして、先代と同様にラインアップされました。
2代目ということもあり、ガソリン・ハイブリッドともに進化しています。
ハイブリッドモデルではハイブリッドシステムに改良が施され、その一環としてエンジン音や振動を抑制し、優れた静粛性を実現しています。
気になる実燃費ですが、まず公式にはトヨタ自動車発表の燃費情報は10・15モード燃費の計測で19.0km/Lと発表されています。
JC08モード燃費であれば16.2km/Lです。
市場での実燃費情報ですが、「e燃費」の口コミ情報を参考にすると11.22km/Lが平均燃費です。
メーカー発表の公式と同様で市場の実燃費も先代モデルに比べて改善されています。
30系アルファードハイブリッド
- JC08モード‥18.4km/L
- 口コミ情報‥平均11.01km/L
3代目アルファードのハイブリッドモデルとして発売され、こちらが現行モデルです。
現行モデルということもありハイブリッドシステムを含め、最新の技術が投入されています。
ハイブリッドシステムではモデルチェンジを機に仕様変更が行われています。
エンジンをアトキンソンサイクル仕様の2AR-FXE型に置換えして、6速シーケンシャルシフトマチックや電気式四輪駆動を採用しました。
その結果、燃費の向上に貢献しています。
気になる実燃費ですが、まず公式にはトヨタ自動車発表の燃費情報はJC08モード燃費の計測で18.4km/Lと発表されています。
市場での実燃費情報ですが、「e燃費」の口コミ情報を参考にすると11.01km/Lが平均燃費です。
実燃費の平均は若干先代モデルより落ちていますが、このあたりは使用環境によって変動するものと思われます。
>>アルファードハイブリッドのグレードごとの違い|おすすめのグレードは?
燃費を向上するためには
- 「急」の付く操作は避け、ゆっくり加速して減速も余裕を持ってブレーキを掛ける
- 発進時はクリープ現象を活用してゆっくりアクセルを踏む
ここまで、初代アルファードハイブリッド(10系)から現行モデル(30系)までの燃費情報を紹介しました。
しかし、いくらハイブリッドモデルだからと言っても乗り方に気を配らなければ燃費は悪化します。
極端な例ではありますが、常にアクセル全開にしたり急発進・急加速する方がいたとします。
当然、そのような乗り方をすれば燃費は悪くなります。
基本的な燃費の良い運転の仕方を考えると、「急」の付く操作は厳禁です。
ゆっくり加速して、減速する時も余裕を持ってブレーキを掛けるのが理想です。
ハイブリッドシステムを生かして燃費の向上を図るのであれば、特に発進時に気を使いましょう。
発進時は通常モーター駆動から始まり(バッテリー残量が少ない場合はエンジンが始動することもあります)、モーターの力である程度加速してからエンジンが始動します。
この仕組みを十分に活用することが重要で、ブレーキをゆっくり離してモーターの力である程度加速してからアクセルをゆっくり踏み、エンジンの力を使用するのが燃費の良い走り方です。
要はクリープ現象を活用するということなんですが、いきなりアクセルを踏むよりはこのような操作の方がモーターの力を使いますのでガソリンの使用量が少なくて済みます。
その結果、長い目で見れば燃費向上に繋がります。
買うならハイブリッドか?ガソリンか?
- 購入時の価格差を乗る年数と照らし合わせてみる(元が取れるか)
- 乗る年数と走行距離にもよるが、売却時に高い評価を得られる傾向にある
- エコな車を好む方はハイブリッドモデル
ハイブリッドモデルには補助金制度等もあり、国から援助が得ることができます。
ガソリン仕様のグレードであっても国で定められた条件の下でエコカー減税を得られるものもあります。
ハイブリッドモデルであれば免税となり、自動車税は75%免税になります。
ガソリン仕様であってもアイドリングストップ等、環境に配慮したモデルについては減税処置が取られます。
ガソリン仕様の最高級モデルであるExecutive Loungeなど、排気量3,500ccのグレードはエコカー減税なしです。
同じ最高級モデルで比較すると、ハイブリッドモデルの最高級であるHybrid Executive Loungeは車両本体価格のみで¥7,036,691(税抜)で、減税額合計は213,400円になります。
ガソリン仕様のExecutive Loungeは¥6,522,218(税抜)です。
減税額を計算に入れると購入時だけの差額はハイブリッドモデルの方が35万円程度高くなります。
しかし、購入後に使用しているうちに十分に元が取れてしまう金額です。
日々のガソリン代が最も大きいところで、車検ごとに減税されることを考えるとハイブリッドモデルの方が旨味を感じます。
ハイブリッドモデルとガソリンモデルのどちらも用意しているミニバンに共通して言えることですが、ハイブリッドモデルの方が人気です。
中古車市場に出回ってからも同様で、ハイブリッドモデルの中古車の方が高いです。
新車の購入を考えているのであれば新車でハイブリッドモデルを購入し、ハイブリッドの助成金で旨味を得て、ガソリンモデルよりも高く買取店に買い取ってもらうということが可能です。
このようなことを総合的に考えるとハイブリッドモデルの方がお得だと言えます。
>>アルファードにサンルーフは必要か?メリットとデメリットを解説
まとめ
ハイブリッドモデルの実燃費と燃費を向上させるコツを解説しました。
アルファードハイブリッドの平均的な実燃費は10~11km/L前後。(口コミサイト参照)
使用環境により燃費の数値は変わってきますが、まずは「急」の付く操作をできるだけ避ける運転が燃費の向上につながります。
ハイブリッドモデルは購入時に多く支払う必要がありますが、結果的に経済的だということをおわかりいただけたと思います。
アルファードハイブリッドを購入する際には参考にしていただければと思います。